さて、今回から、いよいよSTEP1(その1)に入っていきます。
STEP1は、全部で以下1.から14.まであります。
今回のSTEP1(その1)は、青太字で記載している、
1.「起業にあたっての心構え」から、5.「価値観の重要性まで」
をご説明します。
・STEP1の目次
- 起業にあたっての心構え
- ガレージのルールの教え
- 組織のブランド、信用、人脈の重要性
- やりたいことの見つけ方
- 価値観の重要性
- やりたくないことリスト
- ワクワクリスト
- SWOT分析のお作法
- 独立・起業のコアとは?
- WHYあなた?の問いかけ
- モットー(標語)を決めよう
- ミッションステートメント
- セルフイメージと意識の持ち方
- 未来日記の重要性
起業にあたっての心構え
●強い意志を持つ
独立・起業にしても企業内起業(事業開発)にしても、新しい事にチャレンジするということは、本当に成功するのだろうかと不安になるものです。
「自分は必ず成功するのだ」
と、夜寝る前と朝起きた時に強く念じてください。
念じることによって、無意識に自信がつき、生活態度や習慣に、成功者としての雰囲気が出てきます。
積極的な気持ちをもって活動することは、とても大切です。
●朝方人間への移行
朝方人間になってください。
私は毎朝4時には起床し、資料作成や執筆、読書の時間に費やしています。
朝は、脳もさえており、町もまだ眠っているので、騒音や訪問者などに邪魔されず、大変仕事がはかどります。
夜3時間かかるような仕事でも、早朝にやれば1時間で終わります。
特にクリエイティブな仕事、文を書いたり、戦略を練ったりするなどの右脳を使う作業には早朝はぴったりです。
●出来ると信じること
永年サラリーマンをやっていると、組織の有り難さが身にしみて分かります。
「独立して本当に食っていけるのか?」
「自分に本当に出来るのかどうか?」
と不安になるかもしれません。
誰でも新しいことをやる時は不安になるものです。
ただ、戦略を立て、手順(お作法)をしっかり踏んで、あせらずに一歩一歩進んで行けば、必ず成功します。
自分を信じてください。
ガレージのルールの教え
●世の中を変えられると信じる!
(ガレージのルール)
シリコンバレーを世界の中心に変えた、米ヒューレット・パッカード(HP)社の創業者Bill Hewlett氏とDavid Packard氏が示した、「ガレージのルール」にある言葉です。
彼らは文字通りスタンフォード大学時代、ガレージから出発し1939年1月に米ヒューレット・パッカード社を設立しました。
資本金は、たった538ドルだったそうです。
最初の製品は、Hewlett氏が大学在学中に開発した「オーディオ発振器」でした。
私が以前在籍していた頃は、世界のだれもが認める大企業でしたが、最初の一歩はガレージからのスタートだったのです。
●ガレージのルール全文(参考)
・世の中を変えられると信じる。
・道具はいつでも使えるように。
・ひとりでやるべき仕事か、チームでやるべき仕事かを見極める。
・アイディアは共有し、仲間を信頼する。
・派閥や官僚主義は持ち込まない、
・仕事を評価するのはお客様。
・奇抜なアイデアを悪いアイデアと決めつけない。
・新しい仕事のやり方を創造する。
・日々、価値のあるものを創り出す。 お客様にとって価値のないものは、このガレージの外に
出さない。・力を合わせれば何でもできると信じる。
・つねに新しいことを創り出し、発明する。
http://www.hp.com/hpinfo/abouthp/histnfacts/garage/brief.pdf
●ガレージのルールから学ぶこと
ガレージのルールには、前向きで積極的な思考がちりばめられています。
「仲間を信じ、常に新しいものを創造して、世の中を変えられる」
と信じ込むことが、あのちっぽけなガレージを、売上高11兆円の世界最大のIT企業にまでに成長させた最大の要因です。
あなたも信じて、念じてください。
「必ず成功する」 と。
組織のブランド、信用、人脈の重要性
●組織のブランドと信用
もし、今会社組織に所属してサラリーマンでいる方は、是非今お付き合いしている人脈を大切にしてください。
会社組織には、人や情報が自然と集まってきます。
それは歴史に培われたブランドや社会的信用が背後にあるからです。
独立したとたんに、これら会社が持っていたブランドや信用は過去のものとなります。
●今の人脈の重要性
会社組織を離れて独立した場合、今まで付き合いのあった社内外の人は大きく2つのタイプに分かれます。
一つめのタイプの人は、やめた途端に連絡が途絶えてしまう人。
こういう人は、あなたという個人ではなく、○○会社のXX部長のあなたを相手にしていたのです。
従って、○○会社のブランドや信用だけを見てつきあってもらっていたので、会社の看板を下ろした途端、あなた個人には興味がなくなり、疎遠になります。
●真の支援者とは
もう一つのタイプの人は、看板がなくなったXXさんとなら、逆に是非お付き合いしたいと言ってくれる人です。
この人達が、あなたの独立後に大事な取引先になったり、ビジネスパートナーになったり、陰ひなたの支援者となってあなたのビジネスを成功に導いてくれます。
ただ、問題は、どちらのタイプの人なのかは、看板をはずして初めて分かるので、会社組織に在籍中は、分け隔てなく、まんべんなく大事に育て維持しておいてください。
やりたいことの見つけ方
●本当にやりたいことは何か?
ビジネスを始める前に時間をじっくりとって考えなければいけないまず最初に大事なこと。
それは、
「本当にやりたいことは何か?」
という問いに対する答えを明確にすることです。
●なぜ明確にするのか?
新しく起業するには、色々な障壁や困難などに遭遇することも予想されますが、その時に、今やっていることが本当に自分がしたいことでなければ、
「何で自分はこんなことをやっているのだろうか?」
などと悩んでしまって、挫折してしまう可能性があります。
従って、「本当にやりたいこと」を明確化することがとても大事なことなのです。
●本当にやりたいことの見つけ方
本来は、「何かしたいこと」がまずあって、そして初めて「それを実現するために起業する」という順番が正しいと思います。
ただ、そうは言っても、定年退職や早期退職勧告、リストラなどに会い、何をしたらいいかわからないが取り敢えず起業しなければというケースもあるでしょう。
あるいは、会社からの一方的な命令で何か事業を開発して、儲けよとか、何かしたいことがあるわけでもないのにそういう境遇に陥ってしまうケースも昨今多いと思います。
ただ、そうした場合でも、慌てることなく、まず、
「自分は何をしたいのか?」
という質問に、真摯に向き合うことから始めてください。
価値観の重要性
●価値観の重要性
「自分が好きなこと」や「自分の価値観に沿っていること」などでないと、人間は嫌なことをやり続けられるほど強靭な精神も肉体も持ち合わせていません。
どこかで障害が発生すると、簡単に破たんしてしまい、成功することは出来ません。
それは、「独立起業」も「企業内起業」も同じことです。
●価値観への問いかけ
「やりたいこと」
というのは、つまり
「何をすることに意義(価値・値打ち)を感じるか?」
ということです。
自分の価値観に問いかけてみて、何かを感じ取ってください。
今回は以上となります。
次回のSTEP1は、以下の太青地6.「やりたくないことリスト」から始めます。
自分の価値観とは何かを見出すために、まず「やりたくないことリスト」を作ることから始めましょう!
6.やりたくないことリスト
7.ワクワクリスト
8.SWOT分析のお作法
9.独立・起業のコアとは?
10.WHYあなた?の問いかけ
11.モットー(標語)を決めよう
12.ミッションステートメント
13.セルフイメージと意識の持ち方
14.未来日記の重要性
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