読んでためになる良本紹介コーナー(1)

ビジネス・社会・環境
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「アイデアのつくり方」 (著者 ジェームズ・W・ヤング)

~60分で読めるけど、一生あなたを離さない本~

今回は、「アイデアのつくり方」という本をご紹介します。

この本を読むと、アイデアをつくりだす方法を取得でき、その方法に従って進めば、良いアイデアを手にすることができるようになります。

その方法は、決して複雑でやっかいな方法ではなく、とてもシンプルなもので、わかりやすく、誰でも実行することができるものです。

著者のジェームス・W・ヤングは1886年に米国ケンタッキー州に生まれました。若いころから色々な職業を体験したのち、全米最大の広告代理店で、長年にわたり的確でドラマチックなアイデアに基づいた数多くの広告作成を手掛け、副社長まで上り詰めました。引退し、数年ほどシカゴ大学で教壇に立ち、晩年はアメリカ広告代理業協会の会長となり、1973年没後、「広告の殿堂」に迎え入れられ、生涯を広告を創出してきたスペシャリストです。

この体験から、ヤングは、アイデアの作成は、フォード車の車の製造と同じように一定の明確な過程であり、一つの流れ作業であるということを発見し、「アイデアのつくり方」を以下の5つの段階に分けています。

  • データ(資料)集め
  • データの咀嚼
  • データの組み合わせ
  • ユーレカ(発見した!)の瞬間
  • アイデアのチェック

上記、3.と4.は無意識の活動、1.2.及び5.は意識的な活動であり、これらを組み合わせてアイデアを創出していくというものであります。

実際、私も多くのビジネス上やプライベートで必要なアイデアを、この本に書かれている方法に従って生み出すことができました。

アイデアは天から降ってくるインスピレーションのように感じますが、それを起こすための意識的な活動が大事なんだと思い知りました。

この意識的な活動は、天才的なミュージシャンや作家などと違う我々凡人でもコントロール可能な時期であることがわかって、アイデアは魔法の代物でもなんでもなく、頑張ればだれでも生み出すことができると安心しています。

昨今、IoT時代が到来したと言われています。

IoT(Internet of Things)は、日本語に訳すと、「モノのインターネット」と訳され、今後はパソコンやスマーフォンだけでなく、家庭内の家電製品から、工場や物流センターの設備や人、そこから市場に出る製品に至るまで、すべての「モノ」がインターネットにつながり、通信を行う機能を持つということです。

そのIoT時代の到来においては、デジタル技術を活用して、いろいろな業務は自動化と省人化が進行することになります。そうなりますと、今後の世の中や企業が必要とするのは、イノベーティブなアイデアを提供してくれる知的創造性に富んだ人材ということになります。いわゆるドラッカーが唱えた「知的労働者」です。知的労働者の武器はアイデアとそれを作り出す能力です。

この小さくて薄っぺらいが、とてつもない力を秘めているこの本を是非読んで「アイデアの作り方」の能力を高めましょう!

本の詳細はこちら→

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