前回のSTEP1(その2)は、STEP1の以下6.から10.までをやりました。
今回のSTEP1(その3)は、11.「モットー(標語)を決めよう」から、14.「未来日記の重要性」
までをご説明します。
・STEP1のポイント
1.起業にあたっての心構え
2.ガレージのルールの教え
3.組織の信用、人脈の重要性
4.やりたいことの見つけ方
5.価値観の重要性
6.やりたくないことリスト
7.ワクワクリスト
8.SWOT分析のお作法
9.独立・起業のコアとは?
10.WHYあなた?の問いかけ
11.モットー(標語)を決めよう
12.ミッションステートメント 13.セルフイメージと意識の持ち方 14.未来日記の重要性
モットー(標語)を決めよう
進むべき方向が決まれば、次は、モットー(標語)を決めます。
人から「何をやるのですか?」聞かれたときに、一言で表せることばを決定します。
それは、いわゆる理念やビジョンとも違います。
だれでもがすっと理解できる一言で現すのです。
これがあると、これからの道中、道に迷っても「あっ。そうだった!」と軌道修正してくれます。
・「モットー(標語)」と「理念」の違い
私の場合の標語は、
です。
会社のミッション(理念)は、次のようにもっと長くなっています。
それよりもずっとシンプルです。
ミッションステートメント
参考までに私の会社である(株)BFCコンサルティングのミッションステートメントは以下の通りです。
変化することを恐れずに、常にフロンティアスピリットを発揮し、世の中の先を見据えて、ビジネスの未来図を創造し、デザインし、クライアントに先進的なビジネスモデルをコンサルティングやセミナー、各種媒体などを通じて提供し、そのクライアントと共に新しい市場やビジネスを開拓することによって、共に栄え、共に世の中をより便利にし、社会の発展と人々の幸せを追求する。
日本のみならず世界の先進的なビジネスの未来図を調査・探求することによって、独自のビジネス未来図の創造・開拓・研究を怠らず、常に先進的ビジネスモデルを社会に提供する努力を惜しまない。
引用元:(株)BFCコンサルティング
こんな長い理念は普段の活動において思い浮かべることはなく、迷ったら、
「ビジネスの未来図を想像する」
この標語を思い出して、方向を修正しています。
・ミッションステートメントの意義
モットー(標語)ができたら、ミッション(理念)を書き出してください。
ミッションを明確に紙に書いて、つねに眺めるようにすることは重要です。
これから自分が進んで行くための指針となるものです。
例えば、これから出航しようとしている船が、どこに行くのか明確にしないで出航することはありません。
格好つける必要はありませんので、自分の気持ちに素直に、思うままに書き出してください。
後で変えてもいいのです。
・ミッションと脳の関係1
脳は、科学技術振興機構の論文によると、脳の中の近接した脳細胞同士が1000分の1秒単位の精度で同時に反応して情報を処理しているとしています。
脳はとてつもない情報処理能力を持ったコンピュータなのです。
ミッションを持つ、つまり目的意識をはっきりさせることによって、脳にミッションをインプットすることができ、その結果、脳が自然にミッションを実現させるために働いてくれるのです。
ミッションを脳にインプットすると、脳は高速の演算処理能力をフル活用して、24時間、365日その情報を処理して最適な答えを見つけ出そうとしてくれます。
その結果、ミッションを実現するために役立つ貴重な思わぬ情報や本、知識を発見してくれたり、思わぬ重要な人と巡り合ったりと、自分が忘れていても自動的に実現に向けての準備を着々と実行してくれているのです。
それも、24時間休むことなく!
セルフイメージと意識の持ち方
「現実はかつてはすべて想像の中にあった」
これは、かの有名なアメリカ物理学者、アインシュタインのことばです。
今の現実社会は、
「かつて人々が思い描いた想像の世界が、実現したもの」
だということです。
こういう逸話もあります。
ある老人が、若い学生に尋ねました。
「なぜ鉄の塊である飛行機が空を 飛べるのかわかるかい?」
「それは、翼表面では気流の流れが速くなり、それが 揚力を生むという流体力学による成果がそうしたのではないでしょうか?」
学生の答に、老人はこう云いました。
「飛べる一番の理由は、当時の人々が、飛行機は絶対に空を飛ぶことができるという信念を持ち、人間が空を自由に飛んでいる姿を鮮明にイメージしていたからなんだよ」
「目に触れる全ての物は一切合財、宇宙の自然創造物以外の物はすべて 人間の心の中の思考から生み出された物である」
これは中村天風氏の言葉です。
中村天風氏 (成功の実現:日本経営合理化協会刊)
【中村天風氏略歴 】
1876年、華族に生れながら、軍事探偵として満州へ。日露戦時下めざましい活躍をし、「人斬り天風」と恐れられる。 当時死病の肺結核を治すため欧米、インドを放浪。その間、コロンビア大学で医学を学び、また日本人にして初のヨガ直伝者となり、その後財界で活躍され、1968年92歳で死去。
師事する多数の方の中に、古くは、東郷平八郎元帥や山本五十六元帥、原敬元首相。最近では、松下幸之助氏、京セラ稲盛会長、ロックフェラー三世らそうそうたる顔触れが顔を連ねている。
・実在意識と潜在意識
人間の意識には
「実在」と「潜在」
の二つの意識があって、
実在意識が、思考や想像の源を司り、潜在意識は、実在意識が念ずるものを現実化するように事前に努力する
このような傾向にあるようです。
実在意識に働きかけるもの、それは言葉です。
実在意識に働きかける言葉は、積極的な表現でも、消極的な表現でもどちらも大きな影響力を実在意識に与え、それを元に潜在意識が、その思念するものを現実化する
といいます。
これはコンピュータでいえば、実在意識は、あらゆるデータを収集し、入力するユーザーインターフェースのようなもので、潜在意識は、そのデータを記憶する主記憶装置と、高速演算装置が合体したようなものなのではないでしょうか?
未来日記の重要性
・成功への実現方法 未来日記
日記に強い思いを書いて、それをいつも読み返して、心に念ずることで、実在意識に働きかけることができます。
そういう何気ない行為が、ひょっとしてとてつもない成功への実現の方法なのです。
自分自身が、なりたいイメージを思い浮かべ、強く念じることで、自分の運命や未来を実現できると信じて、あなたも未来日記を始めてください。
・未来日記のポイント
過去の事柄だけでなく、未来の夢あるいはビジョンを書く日記というのが重要な点です。
まずは、目先の小さな夢でもいいからすぐ書いて実践してください。
きっとすぐその兆しや効果が出てきます。
・STEP1のポイントのまとめ
STEP1では、以下の内容を説明しましたが、理解し実行できましたか?
1.起業にあたっての心構え 2.ガレージのルールの教え 3.組織のブランド、信用、人脈の重要性 4.やりたいことの見つけ方 5.価値観の重要性 6.やりたくないことリスト 7.ワクワクリスト 8.SWOT分析のお作法 9.独立・起業のコアとは? 10.WHYあなた?の問いかけ 11.モットー(標語)を決めよう 12.ミッションステートメント 13.セルフイメージと意識の持ち方 14.未来日記の重要性
・STEP1の確認事項
1.起業にあたっての心構えはできたか?
2.今いる組織のブランドや信頼を利用して人脈を温める重要性は理解できたか?
3.やりたいことは見つけたか?
4.できることとやる価値のあることは認識したか?
5.価値観の重要性は理解できたか?
6.やりたくないことリストは完成したか?
7.ワクワクリストは完成したか?
8.SWOT分析のお作法は会得したか?
9.独立・起業のコアは何か認識したか?
10.WHYあなた?と問いかけたか?
11.モットー(標語)とミッションは書けたか?
12.ミッションと脳の機能の関係は理解したか?
13.セルフイメージと意識の持ち方は理解できたか?
14.未来日記の重要性は理解できたか?
これらは、一番基本的なことなので、十分理解してから
STEP2に進んでください。
次回は、いよいよSTEP2.「ビジネス創出のお作法」に入っていきます。
それでは次回で会いましょう!
コメント