国家資格に挑戦!~気象予報士への長い道~   (その1)  

ライフワーク

NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」を観ていたら、主人公の永浦百音(もね)が、宮城県登米市の森林組合で働きながら、そこで天気予報の魅力を知って、「気象予報士」を目指していることを知った。

自分も、2018年の今頃に気象予報士の資格を取ることを決意し、それからユーキャンの通信講座に申し込んで、ずっと勉強をしている身だ。ところが、かれこれ3年になるが、未だに合格どころか一度も受験するに至っていない。

たまたま「おかえりモネ」を観たせいか、「やっぱりあきらめずに頑張ろう!モネに負けないぞ。」と思い立って、勉強を続けてようと意欲に燃えている。

そもそもなぜ60歳を超えたおじさんが今更気象予報士を目指すのか?

振り返ってみれば、もともと自然が大好きで、幼いころから夏になると青空を背景に雄大に沸き立つ入道雲を見るのが大好きであった。入道雲を見るとどういうわけかワクワクしたことを覚えている。

気象との繋がりといえば、大学時代、体育会の山スキー部という山岳系のクラブに在籍し、夏冬問わず北海道や日本アルプスの山という山を1-2週間かけて縦走し、下級生の時には毎晩テントや雪洞の中で食事後NHKの気象通報を聞きながら天気図を書かされて、翌日の天気を予想するという作業をさせられたことが最初の繋がりである。

日中30~40キロはある重い荷物を担いで山を登ってはスキーをするという過酷な行動を終えての夜の作業、それも飯を食った直後だから、本当に嫌で嫌で、気象通報が子守歌のように聞こえ、書きながらこっくりこっくりと居眠りするたびに、鬼の上級生から怒鳴られ起こされる嫌な思い出がある。

今はオートキャンプによく行くのだが、そのころからの習性なのか、空を見上げては、キャンプサイトのテントから空を見上げてどんな雲が出ているんだろうなどと観天望気をしている。

この気象予報士という資格を取ろうと思ったのは、やはり気象自体に興味があり、天気が好きだからなんだろうと思う。ただ、よく考えてみると、それだけで都合3年も勉強を続けられたとは思えない。2018年に資格取得を思い立った時の日記を読み返してみると、目指す理由としてこのようなことがつらつらと書いてあった。

  • 気象自体に興味があり、天気が好きだから(これは上述した)。
  • 60歳という節目を迎え、何かにチャレンジしたいと思ったから。
  • 気象という自然現象を科学的、理論的に捉え、分析して予報するという一連の学問体系に興味が沸き、習得してみたいと思ったから。
  • 文系出身者として長年理系科目に苦手意識を持ってきたが、現在生業としているIT系のコンサルティングビジネスにかかわるうちに、物理理論などにも興味を持ち、違和感を感じることがなくなってきたから。
  • 気象の原理を知ることで、普段の天気により興味が持てて、毎日ワクワク過ごせそうな気がするから。
  • 直接的な価値を自分にもたらすかは疑問だが、今の最終顧客は物流、運輸、小売、製造業などであり、気象の知識や予報士の資格を持っていることは決してマイナスにはならないと思ったから。
  • アウトドアや大自然が大好きな自分としては、ぴったりな資格だと思ったから。
  • 気象は人間や企業・組織がこの地球上で活動するうえで常に意識する対象であり、これからまだ長い第二、第三の人生を見通すと、この専門家としての資格を持つことで、自分自身の視野が広まり、思いもよらない人脈や仕事に繋がる可能性があると考えたから。

ただ、一番のモチベーションは、資格を持ちたいという思いではないだろうか。

サラリーマンを辞めて独立しようと意識し始めた2000年ころから、ずっと国家資格ホルダーに憧れてきた。何等かの資格がないと独立してやっていけないと思っていた。そこで、当時から「中小企業診断士」「米国公認会計士」などを数年かけてチャレンジしたが、どれも最終試験で落ちてしまい、結局社団法人自動認識システム協会の「自動認識基本技術者」というマイナーな資格以外は取れないでいた。とにかくリベンジではないが、60歳を機に再チャレンジし、老後(今既にそうかも)、「私は気象予報士です」と名乗って、ワクワクした人生を送りたいということかと思う。

独立して自分の会社を設立して今年で15年になるが、結局資格がなくても何ら困ることなくお蔭様で現役コンサルタントとして今まで頑張ってこれた。今の仕事で一番役にたっているのは、仕事上必要と思って取得した「自動認識基本技術者」であった。

大型の国家資格は今の自分の仕事にはあろうがなかろうが関係ないが、ワクワクした人生を今後も送るために何とか勉強を頑張って、いずれ必ず取得したいと思っている。

引き続き勉強日記のようなものを投稿していきたいと思っているので、応援、励ましなど見守ってくださるとありがたいです。

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